MACGREGOR 26M
全長: 7.87m
全幅: 2.36m
喫水: (センターボードアップ) 0.30m
(センターボードダウン) 1.75m
エンジン補機: 5~50HP
乾燥重量: 1,155kg
バラスト: 657kg
清水容量: 最大22.7L
燃料容量: 最大90.7L
MACGREGOR 26X
全長: 7.87m
全幅: 2.38m
喫水: (センターボードアップ) 0.22m
(センターボードダウン) 1.67m
エンジン補機: 5~50HP
乾燥重量: 1,065kg
バラスト: 635kg
清水容量: 最大37.8L
燃料容量: 最大68.0L
※2003年3月、マクレガー26Mは、MacGregor Yacht Corporation(California)により生産が開始されました。全てが新しいマクレガー26Mは7年間で5,000隻生産された26Xの後継機種となります。

不沈構造のためハルに大穴が開いても絶対に沈まない。

万一倒れてもセンターボード+バラストにより復元する。
ハッチ開口部は水面より上なので横倒しになっても浸水しない。
(ただし荒天時は水がキャビンに入らないようハッチは閉めておいたほうが良い)

センターボード(DaggerBoard)が収納できるので浅瀬へも入れる。

スロープがあれば専用付属トレーラに積み込むことも可能。

ヨットなのに機走(50HP船外機)でウェークボードも可能。

専用付属ウインチを使用してマストを簡単に起倒することができる。

ヘルムスシート位置が高くなり、26Xより前方視界が良くなりました。

帆走も機走もできるマルチパーパスなヨット。


出荷
マリンアートプロダクツにオーダーを入れると、カリフォルニアのMacgregor Yacht Corporationから出荷されます。

シッピング
約3週間で日本に到着し、横浜税関の保税倉庫に入ります。(コンテナごと船で運ばれる)

通関終了
手続き終了後トラックに積み込まれ、マリーナに向かいます。

マリーナ到着後、艤装のため船台に移されます。

艤装
マスト艤装

エンジン艤装(写真はHONDA BF50A4)

リモコン・タコメーター取付け

その他・オプション品の取付け
(Logメーター・風向風速計、サブバッテリー)

船底塗装(プライマー)、上塗り

マスキングテープをはがして船底塗装完了


MacGregor Yacht Corporationが開発したバラストシステムは広くコピーされており、トレーラーで移動できる小型ヨットの標準となっています。それは、トレーラー移動時の軽量化と、帆走時の安定をもたらします。

26Mは、旧26Xと比べ、パーマネントバラストというアイテムが追加されています。FRPで完全にくるまれた約136Kgの重りが、船底中央部に配置されています。 水バラストは26Xと同じような仕組みを持ち、スターン(船尾)にあるバルブレバーを引き上げ、バウ(船首)側のバルブを抜くことにより船底の水バラストタンクへ海水が入るようになっており、両方のバルブを開けると5分ほどでバラストタンク内が満タンとなり、その重量は約522Kgとなります。 帆走時には、センターボードを降ろし、水バラストを満タンにすれば「ダルマ起こし」のように重心が低くなり、ディンギーのように転覆するようなことはまずありえません。

では、水バラストを空にするには?
トレーラーで26Mを水面から出す時にバウとスターンのバルブを開け、引き上げれば水は抜けます。
水面に浮いている時に抜くには、バウとスターンのバルブを開けたまま、約6ノット以上のスピードで5分ほど機走すれば水バラスト内は空になります。

バウとスターンのバルブはゴム製部品で完全に水の進入を遮断しているので、係留したままでも勝手に水バラストに水が入ることはありません。


26Mも26X同様で船外機仕様となっており、メーカー推奨船外機は5~50HPとなっています。一般的なヨットの機走スピードで充分という方なら15HPでも充分だと思います。「トーイングもしてみたい」「遠距離に早く行きたい」ということであれば、50HPの船外機がお勧めです。50HPの船外機で早く移動できるということは、帆走を楽しんでいて思いもかけずいきなり天候が悪化したり急病人が出た時、とても助かります。特に海の初心者にとっては、「何かあってもすぐに帰れる」というのは、とても安心できることではないでしょうか。

では、なぜ50HPまでの船外機なのでしょうか?
たとえばもし、海の上でバッテリーがいきなり逝ってしまったらあなたならどうしますか?仕方がないから救助を要請しますか?ヨットの主機は「帆」なんとか帰港することも可能です。でも、このサイズのエンジンであれば、バッテリーや船内電気系統が万一死んでも、スターターロープを使用して「人力」でなんとかエンジンを始動させ、無駄な時間と労力をかけずにとっとと帰港することが可能です。また、船外機の良さとして、海上係留でも船外機をチルトアップしておけば、フジツボや電蝕の被害がないという利点もあります。50HPの船外機ならチルトアップも電動ですので、UPボタンを押すだけでとても簡単です。

○環境性能
EPAの基準値(2006年)をクリアした環境に優しい船外機。排気ガスの臭いがそんなにひどくはなく、アイドリングで排気ガスが回りに漂っても不愉快な思いをあまりしないですみます。

○経済性
通常巡航時にはスロットル80%くらいまでしか出しませんが、以下のような燃費となっています。 約30リットルのレギュラーガソリンを搭載し、マリーナから1500~2000RPMで5ノット15分機走、2500~3500RPMで10ノット20分機走、帰港時1500~2000RPMで5ノット15分機走という行程で4回出航し、他にアイドル運転1.5時間を行い、エンジン使用時間合計約5時間、移動距離は約18マイル。タンクに残っていたガソリンは約5Lなので使用燃料は約25Lとなり、1h5L程度の消費となっています。全速航行をすれば当然もっと多く消費すると思われます。ガソリンが減らないので最初はガソリンタンクの燃料ゲージが壊れているのではないかと思ったほどです。50HP2サイクル船外機なら、同じような運転で1h10Lは行くはずです。

○低騒音
アイドル運転にして船首へ行くと、エンジンが止まっているのでは?と思うほど静かです。3500RPMで機走中でもコクピットで楽に会話ができるレベルです。音質としては、 3500RPMで運転していても低くこもったような「ブォー」という音です。